ガスの解約手続きを行う
引越しの際、電気や水道と並んで必ず行う必要があるのが、ガスの解約手続きです。
ガスは火を扱うライフラインであるため、解約時には必ず立ち会いが必要になります。
また、手続きを忘れると退去後も基本料金が発生するだけでなく、
次の入居者が使用してしまうトラブルにもつながります。
ここでは、引越し前に知っておきたいガス解約の流れと注意点を詳しく解説します。
いつ手続きを行う？
ガスの解約手続きは、退去日の1〜2週間前までに行うのが理想です。
都市ガス・プロパンガスいずれも、立ち会いが必要なため、
引越し直前では予約が取れないこともあります。
特に3〜4月の引越しシーズンは混み合うため、早めの予約を心がけましょう。
ガスの使用停止日は、退去当日を指定します。
荷造りや掃除の際にガスコンロや給湯器を使うこともあるため、
前日や数日前に止めてしまうと不便になることがあります。
どこで手続きする？
ガスの解約は、契約しているガス会社の窓口・電話・公式サイトから申し込むことができます。
都市ガスの場合は地域のガス会社（例：東京ガス、大阪ガス、西部ガスなど）、
プロパンガスの場合は契約している販売店へ直接連絡します。
解約手続きの際には、「お客様番号」や「契約者情報」が必要になります。
お客様番号は、検針票（ガス使用量のお知らせ）や請求書に記載されています。
必要な持ち物・情報
ガス解約の際に準備しておくべきものは次の通りです。
- ① 契約者氏名：契約時の正式名称（旧姓のままの場合は注意）。
- ② お客様番号：検針票や請求書で確認可能。
- ③ 住所（解約する住所と新住所）：請求書の送付先や返金に必要。
- ④ 解約希望日：立ち会い日と同日を設定。
- ⑤ 支払い方法：最終料金を口座振替・クレジットカード・振込などから選択。
特に口座振替を利用している場合は、解約後も支払いが完了するように口座を閉鎖しないよう注意しましょう。
立ち会いが必要な理由
ガスの解約では、ガス会社の係員が現地に来て閉栓作業を行います。
これは、ガス漏れや火災防止のために欠かせない安全確認手続きです。
係員は以下の作業を行います。
- ① ガスの元栓を閉め、メーターのバルブを施錠。
- ② ガスメーターの使用量を確認し、最終料金を算出。
- ③ 安全確認を実施（異臭・漏れがないかチェック）。
このため、退去当日は契約者または代理人の立ち会いが必要です。
代理人に依頼する場合は、委任状を求められる場合があります。
精算方法と注意点
ガスの最終料金は、日割り計算で算出されます。
支払いは通常、解約後に届く請求書や口座振替で行います。
一方、プロパンガスの場合は、メーター検針時にその場で現金精算するケースもあります。
また、保証金（預り金）がある場合は、返金されるまで1〜2か月程度かかることがあります。
返金先の口座情報をあらかじめ伝えておきましょう。
プロパンガス（LPガス）の場合
プロパンガスの場合は、地域や販売店によって契約条件が異なります。
都市ガスと違い、自由料金制のため、契約期間途中の解約では違約金が発生する場合もあります。
特に、レンタル機器（給湯器・ガスコンロ）を使用している場合は、返却が必要です。
契約書を確認し、販売店へ事前に相談しておくと安心です。
まとめ
ガスの解約は、引越しの1〜2週間前までに予約しておくのが理想です。
立ち会いが必要なため、退去日当日にスケジュールを確保しておきましょう。
また、お客様番号・契約者情報・新住所を正確に伝えることで、手続きがスムーズになります。
プロパンガス利用者は、契約条件や違約金の有無も忘れずに確認してください。
ガスの解約をしっかり行うことで、無駄な料金の発生を防ぎ、安全かつ安心して新生活を始められます。
